池袋を拠点に活動している「カフェ塾テラコヤ」に行ってきた。高校生向けに勉強や進路相談ができる場を無料で提供。

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池袋を拠点に活動している「カフェ塾テラコヤ」を知っていますか?

様々な事情により自宅や塾で勉強できない高校生向けに、定休日のカフェや企業のオフィスを借りて、無償の大学受験指導を行っています。

※記事は下に続きます

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訪問したのは、東池袋にある株式会社 良品計画(無印良品)の本社ビルの一室。

こちらでは毎週火曜日の夕方学習支援が行われています。


良品計画では、「カフェ塾テラコヤ」から豊島区では学習支援を必要としている子どもたちがたくさんいることを聞いて、夢に向かって大学合格を目指す区内の高校生のために無償で学習支援を行う取り組みに参加したそうです。

集まった高校生たちが勉強をしているのですが、フツーの塾のような講義があるわけではないし、ただの自習室のような感じでもない。
大学生のボランティアスタッフさんたちが寄り添うように、勉強はもちろん、進路相談もサポートしているんですね。
運営している「NPO法人テラコヤ」代表の前田和真さん。(29歳らしいです!)

もともと高校教師だった前田さん。
教師の仕事を通して、家庭の事情で大学進学を諦めざるを得ず、やりたいことにチャレンジ出来ない生徒さんを沢山見てきたそうです。

「自分に何かできないか?」

と一念発起し、教師を辞めて「カフェ塾テラコヤ」を始めました。

学ぶ場所は、カフェや企業に飛び込みで探してまわったそうです。

断られることが多いようですが、中には想いに共感して場を無償で提供してくれる飲食店・企業と出会うことも。

(出典:CAMPFIRE

前田さんはじめ、運営はボランティアですが、それでもかかってしまう費用はクラウドファンディングで集めています。

大学生ボランティアスタッフのいわたさん(左)とゆういさん(右)にもお話を聞けました。

母子家庭で経済的に塾に通うことが難しく、高校3年の時にインスタで見つけた「カフェ塾テラコヤ」に飛び込んだ、と話すゆういさん。

いわたさんも高校生の時に学習支援団体をハシゴする中でテラコヤに出会ったそうです。「居場所が欲しかった」と。

お二人とも大学生になった今、今度は自分が教える側に回っているんですね。
ペイ・フォワード的な恩送りの文化を感じます。

生徒さんが主体的に実際のビジネスを学べる場を作るため、高校生で運営する「テラコヤ カフェ」も開催。
2022年4月17日に東池袋のシェアスペース「ひがいけポンド」で開催された「テラコヤ カフェ」の様子。
高校生が自分たちでメニューを考えて、宣伝もして、試行錯誤しながら生のビジネスを学ぶ機会になっています。
カフェスタッフとして参加している、ふるゆーさん(左)、おばなさん(中央)、ほそのさん(右)にお話を聞けました。

皆さん別々の高校に通っていて、この企画で出会ったらしい。

「飛び込むのって不安じゃないですか?」と聞いてみると、

新しいことをできるワクワクさが勝つ」と。
今は学校行事が少ないそうで、いろいろな人と関われることに楽しさを感じているそうです。

前田さんや生徒さんにお話を聞いていると、学びを通した「居場所」というキーワードが印象に残りました。

インスタで募集して、カフェや企業で学んで、店舗運営も。
そう聞くとイマドキのように感じますが、そこには時代が移っても変わらない人間の営みのようなものを感じます。

池袋にはこんなユニークな学びの場が生まれていたんですね。

興味のある方は、「カフェ塾テラコヤ」の発信をチェックしてみてください!
公式ホームページ
インスタグラム
Facebook
YouTube
寄付ページ

<高校生が運営するテラコヤ カフェ>
営業日:2022年5月14日(土)・5月28日(土)・6月5日(日)・6月19日(日)
営業時間:11:00〜18:00
場所:ひがいけポンド(豊島区東池袋4-30-9)