池袋西口の立教大学池袋キャンパスには「旧江戸川乱歩邸」があるのを知っていますか?

現在は立教大学が管理し、一般見学も行われています。
乱歩って池袋に住んでいたんですね!
今回は特別に普段入れない場所も案内していただいたので、その様子をお届けします。
地図ではここ↓
豊島区西池袋3-34-1。
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立教大学の5号館と6号館の間を進んで左手。

「平井太郎」ってどなたか縁のある方なのかな?と思ったら…
なんと江戸川乱歩の本名でした…!
ペンネームということは理解していたつもりですが、、、
あまりに普通の名前で逆にびっくりしました笑。
ちなみに「平井隆太郎」は息子さんのお名前とのこと。

池袋が戦火で焼け野原になった際も、消失を免れた貴重な建物でもあります。
引っ越し魔として知られた乱歩の、実に47番目の住まいがここだったんですね。

一般公開日には、こちらの玄関まで入って資料や映像などを見学することが可能です。(写真撮影不可)


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(※通常は入室不可)
なんだか妙に生々しく、まるで昭和の世界にタイムスリップしたかのような錯覚を覚えます。


高島屋で購入されたものなのだそうです。

かつては土蔵の1階に置かれていたそうです。




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2003年に豊島区指定有形文化財に指定されています。

(それに当時は静かな場所だったそうです)


書棚には蔵書がびっしり。
洋書が多く、執筆の際に参考にしたという文学や犯罪関係の資料も。

圧倒的な怪しい雰囲気に満ちていました。
乱歩ミステリーの着想はここから生まれていたんですね。

これは誰かに貸した本の位置に置いてあるのだとか。
丁寧にタイトルと貸し出した日付まで書いてある。
木の板が残っているということは、返ってこなかったことを意味します。(田中さん!)
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めちゃくちゃ几帳面だったんですね。

「赤字は合著または私の作や私への批評が一部に収められた本」
「詳しくはハトロン表紙の自著目録を見よ」
細かい指示までしっかり。性格出てるなあ。

生々しいまでにリアルな面影を残す旧江戸川乱歩邸。
実在した人間である江戸川乱歩が、確かにここで暮らしていたことを肌で実感できます。
毎週月曜・金曜の11:00〜15:30まで一般見学も開催中。
予約不要でふらっと寄ることができるので、気になる人は訪れてみてはいかがでしょうか。
※今回の訪問では、江戸川乱歩記念大衆文化研究センター助教・後藤隆基さんにご案内いただきました。ありがとうございました!