西池袋の「婦人之友社社屋」が豊島区有形文化財に指定されました。
西池袋の自由学園明日館に隣接する「婦人之友社社屋」が豊島区有形文化財に指定されました。
以降の引用文は豊島区公式サイトより
この建物は、自由学園を創設した羽仁吉一・もと子夫妻が、明治36(1903)年に創業した婦人之友社の社屋で、昭和38(1963)年に創業60年を記念して、大明建設の施工で建てられ、現在も社屋として使用されています。
地図ではここ↓
豊島区西池袋2-20-16。
池袋駅南口、西口から歩いて7分ほど。
設計を担当したのは遠藤楽(えんどうらく・1927~2003)さん。
名建築と名高い「自由学園明日館」の設計に携わった「近代建築の三大巨匠」フランク・ロイド・ライトの弟子である遠藤新(あらた)さんの次男で、渡米して直接ライトの指導を受けていた建築家です。
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建物の構造は鉄筋コンクリート造(地上3階、地下1階、陸屋根)で、事務所部分・会議室部分・倉庫部分(増築部分を含む)からなります。
楽は、この建物を設計するときに、明日館講堂〔昭和2(1927)年〕と、友の会友の家〔昭和37(1962)年・平成19(2007)年解体〕と一体的にデザインすることを意識しており、師・ライト、父・新の建築思想に基づいたデザインが見られます。
この昭和モダンなビルはNHKの朝ドラ「なつぞら」にアニメ制作会社「東洋動画スタジオ」の社屋として登場したことも。
親子で世界的建築家と師弟関係にあった設計者の建物と、師の手による建物とが隣り合っており、これら一群の建物を保存する意義は大きく、保存・活用すべき豊島区の特に重要な文化財として指定することが適当であることから、令和6(2024)年1月9日に豊島区有形文化財に指定されました。(非公開)
一般公開はされていませんが特徴的な外観は目を引きますね。
近くを通る機会があればチェックしてみてください。