【昭和24年創業】池袋西口「やきとん千登利」に行ってきた。

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戦後、焼け野原になった池袋に闇市が軒を連ねていた頃。

そんな時代に誕生し、今もなお池袋で愛されているお店「やきとん千登利(ちどり)」に行ってきました。

昭和24年(1949年)創業。
70年以上の歴史を持つ老舗の大衆酒場。

地図ではここ↓

豊島区西池袋1-37-15 西形ビル1F。

※記事は下に続きます

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お店に向かって左は、ロマンス通りのアーケードを越えれば池袋駅西口が近いです。
向かって右。隣はロサ会館。
老舗、かつカウンター席メインのお店なので入る時にはとてもドキドキしました。

でも、入ってしまえば店主さんもお客さんも温かい。

奥にはグループで利用できるテーブルも。
メニュー。シンプル!

※記事は下に続きます

瓶ビール大(650円)
牛肉豆腐(650円)

ほとんどのテーブルで注文されてるお店の名物。
ネギがこんもり乗ってます。

ネギの下にはお肉がどっさり。
その下には豪快な豆腐が一丁。
見るからに味が染み込んだ色にグッときます。
美味しい・・・!

甘辛に味付けされた豆腐に牛肉、ネギも一緒に口に入れ、ビールを流し込む。最高だなあ。

※記事は下に続きます

やきとんもいろいろ食べました。
珍しいなと思ったのですが、千登利ではタン・ハツは交互に刺さった串が標準なんですね。

2つの味と食感を楽しめるユニークな串。
きっと何かをきっかけとして生まれたものだと思いますが、今はその理由を知る人はいないようです。

シロ(やきとん各種160円)

一人やきとんとビールに酔いしれていたら、両隣の常連さんが話しかけてくれました。

その常連さんが美味しそうな野菜を食べていたのだけど、メニューには乗っていない。

「どうやって注文するんですか?」尋ねると、カウンター前に並んだ野菜を見て好きなものを注文するとのこと。

(メインのメニューには載ってませんが、よく見たら壁にも貼ってあります)

千登利の隠れた人気メニュー・かぶ。
オリジナル味噌をたっぷり付けて食べたら・・・シンプルにうまい!

※記事は下に続きます

隣の常連さんに「焼酎とハイサワーが美味しいから注文してごらん」と言われ、素直に注文。
ホントだ!美味しい!
そうこうしてるうちに、両隣の方との会話が自然と生まれました。
昔の池袋の話や、それぞれの仕事の話、生きていた頃の千登利の大女将の話など。

たまたま隣り合わせた常連さんたちとの会話は、引き込まれるような面白さがありました。軽く熱狂した。なんて夜なんだ・・・!

店長の村上さんに昔の写真も見せていただきました。

左の写真中央の杖をついている方が初代創業者。
その右の鉢巻をしめた方が2代目。
現オーナーは3代目なのだとか。

店名の「千登利」は創業されたご夫婦のお名前の一字づつをとり、その間に「登」という文字を入れたもの。

人に歴史あり、お店に歴史ありですよね。

常連さんたちがお店のことをリスペクトしている空気感は確かな温かさで伝わってきます。皆さんお店のことが好きなんだ。

きっと闇市の頃から変わらない、昭和スタイルの味・雰囲気・コミュニケーションが「千登利」にはありました。

そんなお店が駅のすぐ近く、繁華街のど真ん中にあるから池袋って面白いですよね。

Store 店舗情報

店舗名 やきとん千登利(ちどり)
住所 豊島区西池袋1-37-15 西形ビル1F
営業時間 16:00〜23:00(日曜は22:00まで)
※ラストオーダーは30分前
定休日 月曜
リンク

※記事の内容は取材時のものです。最新情報はお店で直接、または公式情報でご確認ください。