池袋で楽しむシルクロードの夜。中国西北家庭料理「沙漠之月」に行ってきた。

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かつて、シルクロードの敦煌に「YINGYING CAFE(英英珈琲屋)」という旅人が集うカフェがあった。

シルクロードを旅する日本人バックパッカーにとって、砂漠の中のオアシスのような場所。

そんなコアなお店が東池袋に名前と形を変えて復活していることを、どれだけの人が知っているだろうか。

六ツ又交差点近く。このビルの3階。

「沙漠之月」がオープンしたのは2012年。
知る人ぞ知るというベタな表現では伝えきれないほどに、知ってる人の中での濃度は極端に濃い。

中華・旅人界隈ではすでに有名店と言ってもいいかもしれない。

地図ではここ↓

豊島区東池袋2-63-15 3F。明治通り沿い。

※記事は下に続きます

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お店に向かって左は、六ツ又交差点がすぐ。
向かって右は堀之内橋がすぐ。上池袋エリアへと続きます。
まるで現世との隔たりを感じさせる3階の入口。
階段で3階へ。

隠れ家なんて生易しいものじゃない。
異世界へ通じる、心が試される階段。

入口。ハードル高めのドアを開けたら…
カウンター6席の小さな店内。

入った瞬間に思いました。
今夜はディープな夜になる、と。笑

※記事は下に続きます

店主の英英(インイン)さん。
破天荒に明るい人でした。笑

英英さんは2000~2005年頃まで、中国・敦煌で「YINGYING CAFE(英英珈琲屋)」を営んでいたそうです。

当時のメニューは日本の家庭料理がメインでしたが、池袋では英英さんの故郷の味・中国西北料理が楽しめます。

僕は知人と2人で。
同時刻に居合わせた他のお客さんは、

敦煌の研究家さん、麻婆豆腐の情報発信をされてる人、ガチ中華サイトのライターさん。

思わず「濃っ!」と叫んでしまったけど、沙漠之月ではこれが日常。

著名人も多く来店されてるようです。
ドリンクメニュー。
フードメニューも写真付きであるにはありますが…

英英さんが仕入れた食材を見て、「こういう料理できるよ!食べる?」という問いに答えていくのが正しい過ごし方のように思えます。

「こういうの食べたい」も伝えてみると良いと思います。

グループの隔てなく、その場のみんなで次の料理を決めていくような感覚。

そうこうしてるうちに、グループ間の壁は溶け、その場に一体感が生まれていきます。

なんて楽しい夜なんだろう。

※記事は下に続きます

青島ビール。
豚あばら肉の醤油煮。
パクチーのサラダ。
鉄板メニューの餃子は、その場で作っていきます。
流れるような所作。
見ているのも楽しい。
緑はほうれん草の色らしい。
翡翠餃子、すごく美味しいのでオススメです!

※記事は下に続きます

ガチな現地風味の麻婆豆腐。
ビールが進みまくる。
野菜の炒めもの。
ユリネとセロリの炒めもの。中国西北・甘粛省の家庭料理。

どの料理も目の覚めるような美味しさ。
優しい味わいが多く、ガチ中華の激辛が苦手な人でも楽しめると思います。

丁丁炒麺(リンリンチャオメン)

〆に麺が食べたい!とみんなで意気投合して、登場したのがこちら。

一見、麺料理には見えないビジュアル。
麺も具材も細かくなっているんですね。

食べてみたら、しっかり麺料理でした!

モチモチ感のある弾力高めの麺が、これが麺料理であることをしっかり主張。

初めての食感とクセになる美味しさ。
シルクロードのコアな現地メニューが池袋で楽しめるって最高ですね。

なお、この丁丁炒麺は裏メニュー中の裏メニューらしく、とても手間がかかるので滅多に登場しないとのこと。笑

予感した通り、この日は思いっきりディープな夜になりました。


隠れ家なんてものじゃなく、もはや異世界。
お店の外にはタクラマカン砂漠が広がっているのではないかと思えてきます。(東京砂漠でした)

旅人が集って一期一会の夜を楽しみ、それぞれの目的地に向かって別れていく。

その構図は、シルクロードでも東京でもそう変わらないのかもしれない。


旅人の心を癒すオアシスのような存在。
英英さんのお店は池袋でも確かな輝きを放っていました。


ふらっと寄って入れないことも多いので、事前に予約するか、電話で席状況を確認してから訪問した方がいいですよ!

Store 店舗情報

店舗名 中国西北家庭料理 沙漠之月(さばくのつき)
住所 豊島区東池袋2-63-15 3F
電話番号 080-6634-9898
営業時間 18:30~23:00
定休日 日曜・祝日(月曜が祝日の場合は営業)
リンク

※記事の内容は取材時のものです。最新情報はお店で直接、または公式情報でご確認ください。